謎のブランド「CVS」のオープンリール風カセットテープ [なつかしのカセットテープ]
1980年頃までありそうでなかったオープンリール風のカセットテープ。
このカセットの欠点は本体に録音時間の表示がないことです。
1981年、このカセットを発見したときは、一目惚れで即購入しました。
TDK MA-Rが高すぎて買えなかった貧乏少年にとってこのテープは救世主でした。
カセットテープコンプリートブック (NEKO MOOK)によれば、1981年に世界初のリールタイプカセットテープを作ったのはトーレンス(ターンテーブルのメーカー)ということですが、本当かな??と思います。
私が購入したのは「CVS」というブランドでオーディオアクセサリーを販売している会社です。ホームセンターに下の写真のような商品が置いてありますね。
今は置いてないかもしれません。
「CVS」商品の当時の販売元は「ECHO SONIC」という東京の会社です。(現在はブランドライセンスが福岡の会社に譲渡されている模様です。)このカセットのインデックスカードには日本製であることに加えて特許出願中と記してあります。
リール窓の形状はかつてのテクニクスのオープンリールデッキ風ですね。
当時、ソックリ商品で「A・M・L」ブランドのリールタイプカセットテープもあり、検索するとこちらのほうがたくさんヒットします。
「A・M・L」というのは発売元の屋号「AUDIO MAY'S LTD」の略称で、千代田区にある会社らしいのですが、それ以上のことは分かりません。謎のベールに包まれており「ECHO SONIC」との関係も不明ですが「CVS」のカセットと瓜二つなので、何らかの関係性がありそうです。
なんとなく「BON」と「MSL」の関係のようなB級ネタのにおいがします。
「CVS」も「A・M・L」もLN、LH、 SLH、 ハイポジ、メタルまで複数バリエーションのリールタイプカセットを発売しており、両ブランドとも特許出願中だったようですが、実際に特許を取得したかどうかはわかりません。
「トーレンス」のリールタイプカセットも「CVS」「A・M・L」と同一と思われるものを使用しているのですが、「トーレンス」には特許出願中の記載がなくバリエーションも少ないので「CVS」と「A・M・L」のほうが本家本元だったのではないでしょうか。
ちなみにTEACも最初は「CVS」「A・M・L」と同じ形状のハーフとリールを使用したハイポジ用の商品 CRC90 を出しましたが、デザインが気に入らなかったのか途中でTEACテイストの強いオリジナルリールに変更しております。その後TEACは次々と新製品を出して、ついにはリール交換可能なカセットまで登場させ、TEACカセットテープといえばリールタイプカセットの代名詞になりました。この過程で特許権の譲渡があったかどうかは不明です。
本当は各社商品現物を調べてこの謎を究明したいのですが、いかんせん現在リールタイプのカセットテープ相場がメタルテープ以上に高騰していて、全く手が出ません。o(T_T)o
--------------2023.2.1追記---------------
その後、2本のリールタイプカセットテープを手に入れました!
→ オープンリール風カセットテープの元祖は?
このカセットの欠点は本体に録音時間の表示がないことです。
1981年、このカセットを発見したときは、一目惚れで即購入しました。
TDK MA-Rが高すぎて買えなかった貧乏少年にとってこのテープは救世主でした。
カセットテープコンプリートブック (NEKO MOOK)によれば、1981年に世界初のリールタイプカセットテープを作ったのはトーレンス(ターンテーブルのメーカー)ということですが、本当かな??と思います。
私が購入したのは「CVS」というブランドでオーディオアクセサリーを販売している会社です。ホームセンターに下の写真のような商品が置いてありますね。
今は置いてないかもしれません。
「CVS」商品の当時の販売元は「ECHO SONIC」という東京の会社です。(現在はブランドライセンスが福岡の会社に譲渡されている模様です。)このカセットのインデックスカードには日本製であることに加えて特許出願中と記してあります。
リール窓の形状はかつてのテクニクスのオープンリールデッキ風ですね。
当時、ソックリ商品で「A・M・L」ブランドのリールタイプカセットテープもあり、検索するとこちらのほうがたくさんヒットします。
「A・M・L」というのは発売元の屋号「AUDIO MAY'S LTD」の略称で、千代田区にある会社らしいのですが、それ以上のことは分かりません。謎のベールに包まれており「ECHO SONIC」との関係も不明ですが「CVS」のカセットと瓜二つなので、何らかの関係性がありそうです。
なんとなく「BON」と「MSL」の関係のようなB級ネタのにおいがします。
「CVS」も「A・M・L」もLN、LH、 SLH、 ハイポジ、メタルまで複数バリエーションのリールタイプカセットを発売しており、両ブランドとも特許出願中だったようですが、実際に特許を取得したかどうかはわかりません。
「トーレンス」のリールタイプカセットも「CVS」「A・M・L」と同一と思われるものを使用しているのですが、「トーレンス」には特許出願中の記載がなくバリエーションも少ないので「CVS」と「A・M・L」のほうが本家本元だったのではないでしょうか。
ちなみにTEACも最初は「CVS」「A・M・L」と同じ形状のハーフとリールを使用したハイポジ用の商品 CRC90 を出しましたが、デザインが気に入らなかったのか途中でTEACテイストの強いオリジナルリールに変更しております。その後TEACは次々と新製品を出して、ついにはリール交換可能なカセットまで登場させ、TEACカセットテープといえばリールタイプカセットの代名詞になりました。この過程で特許権の譲渡があったかどうかは不明です。
本当は各社商品現物を調べてこの謎を究明したいのですが、いかんせん現在リールタイプのカセットテープ相場がメタルテープ以上に高騰していて、全く手が出ません。o(T_T)o
--------------2023.2.1追記---------------
その後、2本のリールタイプカセットテープを手に入れました!
→ オープンリール風カセットテープの元祖は?
カセットテープ時代 Part2 ~懐かしの昭和の音楽カルチャー~ (CDジャーナルムック)
- 出版社/メーカー: 音楽出版社
- 発売日: 2017/05/31
- メディア: ムック
これ、持ってました。
リールの効果があるのかないのかよくわかりませんが見た目のインパクトはありましたね。
一応、不具合はなかったけど大事な録音には使いませんでしたね。
by いけん (2022-05-01 22:52)
いけん さま
コメントありがとうございます。
インパクトがありすぎて現在でも人気ナンバーワンですね。
とにかく高すぎて買えません。
by True (2022-05-02 00:34)
懐かしいです。
私も40年ほど前、このテープを2本買いました。
買った理由はデザインに惚れたからです。
by 鉄道模型大好きおじさん (2023-08-15 16:53)
鉄道模型大好きおじさん さま
コメントありがとうございます。
1980年代当時はオープンリールデッキに憧れた人たちが買い求めていたと思うのですが、現在は純粋にデザインがカッコいいから人気があるんでしょうね。
by True (2023-08-15 20:41)
cvsブランドのカセットテープはオープンリールタイプでない物も一部にありました。
by arch (2024-03-18 01:48)
archさま コメントありがとうございます。
たしかに検索してみると、CVSのいろいろなタイプのカセットテープが出てきて、意外とちゃんとしたメーカーだったのかな なんて思ったりしてます。
by True (2024-03-18 11:35)