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ステレオ時代neo Vol.3はビクターハイエンド特集 [Victor]

今度のステレオ時代neoはVictorハイエンド特集です。

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B級オーディオ愛好家の私はVictorにハイエンドシリーズがあることを知りませんでした。

HMVシリーズというのだそうです。

HMVというとHis Master's Voiceのあの犬、ニッパーですね!

これに関しては、過去の記事「ビクターとニッパー犬とエジソンの関係」をご覧ください。

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特集記事はもちろん良かったのですが、今回はカセットテープの「クロムテープ特集」が一押しですね。メーカーをまたいで横断的に調査してあり、とても読みごたえがあります。

各地の個性的なオーディオショップの紹介記事も楽しく読ませていただきました。

私は硬派な記事が好みなので、漫画やアイドル関係は無駄だなぁと思うのですが、今回の女優に絡めた歌手の紹介記事は少々興味深く味わわせてもらいました。

往年のオーディオは新ネタを探すのが難しいと思いますが、頑張って記事を書き続けるスタッフにエールを送りたいと思います。



ステレオ時代neo Vol.3 サンエイムック

ステレオ時代neo Vol.3 サンエイムック

  • 出版社/メーカー: 三栄書房
  • 発売日: 2023/12/18
  • メディア: ムック









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ビクターとニッパー犬とエジソンの関係 [Victor]

久々に真面目なオーディオネタです。

先日、栃木県の「おもちゃのまちバンダイミュージアム」を訪問したのですが、隣接した「エジソンコレクション」のほうが私にとっては興味深い内容でした。

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裏の芝生広場から撮影しました。

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エジソンコレクションは結構見ごたえがあります。

エジソンは発明王として知られていますが、彼が創設したエジソン・ゼネラル・エレクトリック社(現在のGE)が録音再生機である蓄音機を販売したことからGEが元祖オーディオメーカーであることに異論はないでしょう。

その証拠に日本オーディオ協会は、エジソンが1877年12月6日に蓄音機による録音・再生の実験を成功させたことにちなんで12月6日を「音の日」と定めています。

蓄音機と言えば、犬が蓄音機のホーン部分をのぞき込んでいる有名な絵がありますよね。

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フォノグラフを見つめ聴いている犬

この犬の名前は「ニッパー」といって、元飼い主が死んだ後に、主の声を録音したレコードを再生したところ、ニッパーが不思議そうに音の出る場所をのぞき込んでいたところを画家フランシスが描いたもので、正式には「"Dog Looking At and Listening to a Phonograph"(フォノグラフを見つめ聴いている犬)と言います。

フォノグラフとはエジソンが商品化した円筒型蓄音機です。

そしてここからが面白いんです。

ニッパーとフォノグラフを描いた画家フランシスは、自分の絵をエジソン・ベル社に売り込もうとします。

ところがあっさり拒否されたのです。

諦めきれない画家フランシスはフォノグラフ(円筒型蓄音機)をライバル蓄音機メーカーであるベルリーナ・グラモフォン社のグラモフォン(円盤型蓄音機)に描き換えて売り込むことに成功しました。そして絵のタイトルは「His Master's Voice」に改められました。

まあ面白いというか、興ざめするようなエピソードもあってちょっと考えてしまいますね。

その後、ニッパーとグラモフォンの絵は関連会社のHMV、RCA、日本ビクター(現JVCケンウッド)のトレードマークとして使われるようになります。ちなみにHMVは「His Master's Voice」の略語ですね。

--------------ここから追記(2022.3.6)---------------

実はニッパーは東芝とも関係していたようです。

下の写真は、1963年にアメリカのビルボード誌No.1を記録した坂本九の有名な「スキヤキ」ですが、東芝レーベルでニッパー(His Master's Voice)のロゴが使われていますね。

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--------------ここまで追記---------------

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これはビクターのトレードマークです。

私なんかはニッパー≒ビクターのイメージしかないのですが、むかし29型のAV対応テレビ「GIGA」を購入した時にニッパーの陶器の置物をもらいました。

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AV対応テレビ「GIGA」を購入した時にもらったニッパーの陶器

ビクターから連想するものは一般的にはVHSデッキでしょうか。

ベータ対VHSの家庭用ビデオ規格競争の勝者ですからね。

のちにVHSハイファイおよびHQ(ハイクオリティ)→ S-VHS → W-VHS → D-VHSと進化していくことになります。

オーディオ部門ではスピーカーのSXシリーズがありますね。

でも私にとってはメカ部分を右に配置した独特のカセットデッキが印象深いです。

独自のノイズリダクションシステムANRSに加えて、センアロイ・ヘッドが有名でしたね。

たしか、他メーカーに先んじてメタルテープにいち早く対応していたと思います。

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1979年のビクターカセットデッキの広告。一見左右反転しているような錯覚を起こします。

ビクターは当時SANYOが火付け役となって大流行したダックスフンド型の赤いラジカセも出していたんです。

しかもビクターらしく高出力、高音質、高性能です。

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ビクターらしからぬ赤いラジカセ RC-S50 このサイズでメタルテープ対応、正立透視型、録再オートリバース、アンチローリングメカ、2ウエイ4スピーカー、大出力7Wです。


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