オープンリール風カセットテープの元祖は？

以前もこの話題に触れたことがあったのですが、新たに２つのオープンリール型カセットテープを手に入れたのでレビューしてみます。



左から①A・M・L　②CVS　③DAMMA/DRUMMER

”A・M・L”と”CVS”はよく目にすると思いますが、DDブランドはレアな存在です。

DDブランドは会社の所在地が米国ニューヨークと記載されていて、検索すると個人宅のような下の建物が出てきます。



2017年発刊のカセットテープ コンプリートブック（NEKO MOOK）によると、世界初のリールタイプカセットテープはレコードプレーヤーのメーカーであるTHORENSということなのですが、たぶん違うと思うのです。

私の独自の見解では、検索ヒット数で勝るA・M・Lが元祖と最初は考えていましたが、今ではCVSが元祖ではないかと睨んでいます。

実際に私自身が1981年に購入していますし、CVSの連絡先が最も信頼性があるのです。

ちなみにA・M・Lの連絡先は、P.O. BOX 93 NIPPON BLDG. CHIYODA, KU- TOKYO（原表記）とだけあり、電話番号の記載はありません。たしかに千代田区大手町に日本ビルヂングという建物はありましたが、これじゃ連絡のしようがありませんよね。不良品の交換等はどう対応していたのでしょうか。

それに対してCVSはちゃんと電話番号が記載されていて日本語で商品説明があるし、MADE IN JAPAN表記があるのもCVSだけです。

次にこの３商品は中身のテープが同一なのかどうか検証してみました。

結論から言いますと、同じテープではないみたいです。

ハーフは完全に共通なのですが、テープ表面の色が微妙に違っていることがわかりました。


ハーフだけは完全に同一物です


テープは３つとも別物のようです

ステレオ時代 Vol.22は maxell特集

ステレオ時代はVol.22から出版元が変わり、Amazonで注文できなくなりました。

電子書籍にも非対応となり、本屋さんにも置いてないので立ち読みはできず、唯一手に入れる手段は出版元からのネット注文だけのようです。

送料無料なので応援する意味で気軽に注文してはいかがでしょうか？





さて最新刊の特集は数々のレコーディングスタジオで使用されているYAMAHAのNS-10Mシリーズです。
第二特集はマクセルカセットテープで、第三特集はフォノカートリッジです。

前号までは内容が軟弱化してきていて昭和歌謡や漫画などページ稼ぎ的なものを感じていたのですが、今回は本来の硬派な内容に戻っていて好感を持ちました。この調子で継続してほしいと願います。

むかしオーム電機には直営店があった

久々のサウンドシャックネタです。

下の写真は1976年の”初歩のラジオ”掲載の広告です。




展示コーナーの写真も懐かしいのですが、何より懐かしいのは全国の販売店一覧です。

よく目を凝らしてみてください。

私は九州育ちなので九州の販売店を見て、あぁこんな店があったなぁと感慨深くなりました。もちろん残存している店もあるのですが、ほとんどは閉店してしまって現存していません。時代は確実に変わってしまったんですね。

また目を引いたのは、オーム電機〇〇店という直営店らしきものの存在です。関東地区にかなりたくさんありますが、おそらく一店も残っていないのではないでしょうか。もし行ったことがあるかたがいらっしゃれば、ぜひコメントしていただきたいです。