AKAIデッキへのあこがれ [カセットデッキ]
今では存在しないオーディオメーカーにAKAIがあります。
AKAIはオープンリールデッキ、カセットデッキに特化したメーカーでした。
AKAIと言えばオープンデッキをイメージされる方も多いでしょう。 これは驚異の0.4秒クイックリバース搭載のGX-77(128,000円)
1982年の雑誌広告から当時の最上位機GX-F91 ブラックタイプより2,000円安い設定でした。
令和生まれの人たちに日本にこんな素晴らしいメーカーがあったことをぜひ知ってもらいたいです。
私が中学生のころ、将来買うアンプはサンスイ、デッキはAKAIと勝手に決めていました。
AKAIの何が良いのかと問われたら、洗練されたデザインに込められたAKAI独自の技術だと答えるでしょう。
もちろんカセットデッキはナカミチが一番という人もいるでしょう。
でもナカミチのカセットデッキは庶民向けではない価格設定だったんです。
その点、AKAIはリーズナブルな価格設定だったのでアイワとともに大好きなメーカーでした。
AKAIデッキの中で虜にされた技術が、サイレントメカニズムとクイックリバースです。
1984年の雑誌広告です。
上記は最上位モデルですが、中堅機でもGXヘッド、サイレントメカニズムとクイックリバースは採用していたので、店頭で実際に触ってみて、再生ボタンを押すとメカ音もなく音楽が始まることに感動したことを今でもはっきり覚えています。
クイックリバースというのは赤外線センサーによりリーダーテープ直前でヘッドが180度回転してA面からB面へ方向を反転させるものですが、動作時間が0.5秒という驚異の速さのため無音部分が極めて短く、聴感上の不快さを感じることなく、しかもテープを有効利用できるという画期的技術でした。
クイックリバースはオープンリールデッキのほうが早く採用されたと思うのですが、カセットデッキで最初に採用したのはアイワだった、と「ステレオ時代(No.10)」の中で元AKAI技術者が述べています。
確かに1980年にAIWA AD-F700Rが発売されています。
なんと0.4秒のクイックリバース機です。
その後もクイックリバースは進化&低価格化し、1989年発売のEXCELIA(AIWA) XK-R515では、39,000円の破格値ながら、0.3秒のクイックリバースを搭載しています。
AKAIのデッキは操作パネルに表示されているフォントが独特で、筐体はご覧のとおりスタイリッシュなデザインでした。
将来購入しようと意気込んでいたのですが、1987年に三菱電機に吸収され、A&Dというブランドに変わり、デッキのデザインも重厚感のある武骨な感じになっただけでなくクイックリバースもなくなり、なんか違うなぁと思っていたら、1991年にメーカー自体がこの分野から撤退したため、とうとうAKAIのカセットデッキを買うことはありませんでした。
1984年の雑誌広告 AKAIオリジナルのVHSビデオデッキ VS-X10 228,000円
上の広告から言えることは、1984年にはAKAIカセットデッキの売り上げは鈍ってきていたので、別の生き残りへの道を模索していたのではないでしょうか?
AKAIはオープンリールデッキ、カセットデッキに特化したメーカーでした。
AKAIと言えばオープンデッキをイメージされる方も多いでしょう。 これは驚異の0.4秒クイックリバース搭載のGX-77(128,000円)
1982年の雑誌広告から当時の最上位機GX-F91 ブラックタイプより2,000円安い設定でした。
令和生まれの人たちに日本にこんな素晴らしいメーカーがあったことをぜひ知ってもらいたいです。
私が中学生のころ、将来買うアンプはサンスイ、デッキはAKAIと勝手に決めていました。
AKAIの何が良いのかと問われたら、洗練されたデザインに込められたAKAI独自の技術だと答えるでしょう。
もちろんカセットデッキはナカミチが一番という人もいるでしょう。
でもナカミチのカセットデッキは庶民向けではない価格設定だったんです。
その点、AKAIはリーズナブルな価格設定だったのでアイワとともに大好きなメーカーでした。
AKAIデッキの中で虜にされた技術が、サイレントメカニズムとクイックリバースです。
1984年の雑誌広告です。
上記は最上位モデルですが、中堅機でもGXヘッド、サイレントメカニズムとクイックリバースは採用していたので、店頭で実際に触ってみて、再生ボタンを押すとメカ音もなく音楽が始まることに感動したことを今でもはっきり覚えています。
クイックリバースというのは赤外線センサーによりリーダーテープ直前でヘッドが180度回転してA面からB面へ方向を反転させるものですが、動作時間が0.5秒という驚異の速さのため無音部分が極めて短く、聴感上の不快さを感じることなく、しかもテープを有効利用できるという画期的技術でした。
クイックリバースはオープンリールデッキのほうが早く採用されたと思うのですが、カセットデッキで最初に採用したのはアイワだった、と「ステレオ時代(No.10)」の中で元AKAI技術者が述べています。
確かに1980年にAIWA AD-F700Rが発売されています。
なんと0.4秒のクイックリバース機です。
その後もクイックリバースは進化&低価格化し、1989年発売のEXCELIA(AIWA) XK-R515では、39,000円の破格値ながら、0.3秒のクイックリバースを搭載しています。
AKAIのデッキは操作パネルに表示されているフォントが独特で、筐体はご覧のとおりスタイリッシュなデザインでした。
将来購入しようと意気込んでいたのですが、1987年に三菱電機に吸収され、A&Dというブランドに変わり、デッキのデザインも重厚感のある武骨な感じになっただけでなくクイックリバースもなくなり、なんか違うなぁと思っていたら、1991年にメーカー自体がこの分野から撤退したため、とうとうAKAIのカセットデッキを買うことはありませんでした。
1984年の雑誌広告 AKAIオリジナルのVHSビデオデッキ VS-X10 228,000円
上の広告から言えることは、1984年にはAKAIカセットデッキの売り上げは鈍ってきていたので、別の生き残りへの道を模索していたのではないでしょうか?
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