エッジが劣化したスピーカーをどうするか [DENON]
写真のスピーカーは20年以上前に愛用していたDENON(昔はデンオンと言っていた)
のスーパーボーイシリーズSC-101Vです。
当時の定価は2本で44,000円とこのサイズにしてはそんなに安くはありませんでした。
天井吊り下げも可能で、ネーミングからすると、おそらくBOSEの101シリーズを強く
意識していたのでしょう。
音に関していえば、13cmウーハーから出る低音は迫力に欠けますが、40,000Hzまで
再生可能なハードドームツィーターから出るシンバルの音がとても気に入っていました。
そしてご覧のとおり、ウーハーのエッジ素材がウレタンだったため、
5年ほど前からひび割れが発生し、ボロボロの状態でした。
ウレタン素材はONKYOのリバプールシリーズ等で多用されていたようですが、
運悪く私のDENONもそうでした。
エッジ補修をしようとネットで調べると、おそらく原価が数百円のものが5,000円
(2枚セット)と少々暴利とも思える価格で売られていたのでやめました。
しかし最近では珍しくなったハードドームツィーターをどうしても生かしたかったので、
このエンクロージャーにフィットするウーハーをずっと探していたところ、
やっとオークションで見つけました。しかも同じメーカーのSC-101Sです。
101Vと101Sは型番は似ていますが、この2つはまったくの別物で、
ツィーターもソフトドームにコストダウンされているし、
ウーハーも表面のコーティングがなくコストダウンされています。
別物とはいっても基本性能の6Ω 最大入力100W、防磁設計は一緒でした。
そして、一番大事なエッジは、布製だったおかげでいまでも健在でした。
ただ、同じ口径のウーハーでも、ネジの位置がずれていたり、エンクロージャー側
の口径が微妙に違うため、はめ込んだときに若干浮いてしまいましたが、
とにかく音が隙間から漏れないように注意を払いました。
そして音出しの瞬間。
う~ん、脳天まで響くシンバル音。いいですねぇ。
しかも前のウーハーより明らかに歯切れ良い迫力ある低音が出ています。
(101Sのほうがウーハーの実口径が2cmくらい大きいためではないでしょうか)
いやぁ、交換して本当に良かったです。
古くても良いものはずっと使い続けていきたいものです。
ハードドームが金色に輝いているのがわかるでしょうか。
→ 実際の作り方は下記を参考にしてください。
https://b9audio.blog.ss-blog.jp/2013-02-08
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