DAT→SDD無劣化ダビングでひと苦労(前半) [デジタルオーディオ]
聴かなくなった大量のDATテープをどうするか悩みました。
CDをデジタル録音しただけのものはあまり価値がないと思ってます。
当時まとめ買いしてました。
DATテープは日本製だけ? 海外製は見たことないですね。
でも25年前の当時はかなり多くCS-PCM放送やBS-5chのセントギガ(←これを知っている人はかなりの通ですね)をデジタル録音していたので、これはぜひ永久保存したいと思ってます。
なぜかというと、1990年代半ばのCS-PCM放送はサンプリング周波数が48kHzか32kHzだったので、CD音源(44.1kHz)はそのまま流すのではなく、いったんアナログ化してから音質調整(エンファシス)していたと聞いたことがあります。
実際に聞いてみるとCD音源と一味違う音色で、これは残しておきたいと思いました。
当時のデジタルオーディオをおさらいします。
コンパクトディスクが登場したのは1982年です。
それまでアナログレコードをかけるときは、針が落ちる音に続いて針とレコード盤の摩擦音とでもいうのでしょうか、シャリシャリというかすかなノイズが聞こえるのですが、CDは無音の状態からいきなり曲が始まるので最初聞いたときはびっくりしました。
でも最初のCDプレーヤーは16~18万円もしたので、一部のお金持ちしか買えませんでした。
1年後の1983年、ヤマハから10万円を切ったCD-X1が発売されると、各メーカーもどんどん価格を下げていき、ミニコンポにも搭載され若者にも浸透していきました。
CDが世界初のデジタルメディアと思われがちですが、実はその10年前の1972年からビデオテープを利用したPCM録音方法を日本コロンビア(現DENON)が開発していました。
その後、SONYが続々とPCMプロセッサーを発売していくことになりますが、媒体がビデオテープだったので気軽さに欠けていて一般には普及しませんでした。
そこに超コンパクトサイズに長時間の高音質デジタル録音が可能になったDATが1987年登場します。
しかし無劣化ダビングできることがDATレコーダーの最大のメリットにもかかわらず、CD音楽業界からの猛反対で民生用DATレコーダーではCDからのデジタル録音はSCMSで制限されています。(SCMSを外す装置もありましたが・・・)
でも音源がCS-PCMやレコード、カセットテープであれば無限にコピーできます。
当時のBGMリスニングスタイルを思い返すと、お気に入りの曲をまとめたカセットはいつも90分テープ(120分テープは耐久性がない)で、片面45分が終わるとひっくり返す手間が面倒でした。
仕事に集中すると45分ってすぐに経ってしまうんですよね。
カセットをひっくり返すことに気を取られるといい仕事ができないので、長時間お気に入りの曲を連続再生することが課題でした。
その点、DATはSP/LPモードで最長3時間/6時間連続再生可能です。
LPモードでもカセットテープをダビングするにはじゅうぶんな音質でした。
実際に20年ぶりにカセットテープ→DAT LPモードで録音していたものを聞いてみましたが、これまでCD音源とかMP3などの圧縮音源に耳が慣れていたせいか、とても新鮮で音が生きている感じがしました。
そこで、この感動を残しておこうと思ったわけです。
→後半に続く
CDをデジタル録音しただけのものはあまり価値がないと思ってます。
当時まとめ買いしてました。
DATテープは日本製だけ? 海外製は見たことないですね。
でも25年前の当時はかなり多くCS-PCM放送やBS-5chのセントギガ(←これを知っている人はかなりの通ですね)をデジタル録音していたので、これはぜひ永久保存したいと思ってます。
なぜかというと、1990年代半ばのCS-PCM放送はサンプリング周波数が48kHzか32kHzだったので、CD音源(44.1kHz)はそのまま流すのではなく、いったんアナログ化してから音質調整(エンファシス)していたと聞いたことがあります。
実際に聞いてみるとCD音源と一味違う音色で、これは残しておきたいと思いました。
当時のデジタルオーディオをおさらいします。
コンパクトディスクが登場したのは1982年です。
それまでアナログレコードをかけるときは、針が落ちる音に続いて針とレコード盤の摩擦音とでもいうのでしょうか、シャリシャリというかすかなノイズが聞こえるのですが、CDは無音の状態からいきなり曲が始まるので最初聞いたときはびっくりしました。
でも最初のCDプレーヤーは16~18万円もしたので、一部のお金持ちしか買えませんでした。
1年後の1983年、ヤマハから10万円を切ったCD-X1が発売されると、各メーカーもどんどん価格を下げていき、ミニコンポにも搭載され若者にも浸透していきました。
CDが世界初のデジタルメディアと思われがちですが、実はその10年前の1972年からビデオテープを利用したPCM録音方法を日本コロンビア(現DENON)が開発していました。
その後、SONYが続々とPCMプロセッサーを発売していくことになりますが、媒体がビデオテープだったので気軽さに欠けていて一般には普及しませんでした。
そこに超コンパクトサイズに長時間の高音質デジタル録音が可能になったDATが1987年登場します。
しかし無劣化ダビングできることがDATレコーダーの最大のメリットにもかかわらず、CD音楽業界からの猛反対で民生用DATレコーダーではCDからのデジタル録音はSCMSで制限されています。(SCMSを外す装置もありましたが・・・)
でも音源がCS-PCMやレコード、カセットテープであれば無限にコピーできます。
当時のBGMリスニングスタイルを思い返すと、お気に入りの曲をまとめたカセットはいつも90分テープ(120分テープは耐久性がない)で、片面45分が終わるとひっくり返す手間が面倒でした。
仕事に集中すると45分ってすぐに経ってしまうんですよね。
カセットをひっくり返すことに気を取られるといい仕事ができないので、長時間お気に入りの曲を連続再生することが課題でした。
その点、DATはSP/LPモードで最長3時間/6時間連続再生可能です。
LPモードでもカセットテープをダビングするにはじゅうぶんな音質でした。
実際に20年ぶりにカセットテープ→DAT LPモードで録音していたものを聞いてみましたが、これまでCD音源とかMP3などの圧縮音源に耳が慣れていたせいか、とても新鮮で音が生きている感じがしました。
そこで、この感動を残しておこうと思ったわけです。
→後半に続く
コメント 0