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世界初のメタルテープと対応デッキ [なつかしのカセットテープ]

最近のカセットテープ人気は中年層によって支えられているのでしょうか、全く衰える気配がありませんね。

なかでもメタルテープは人気があり、プレミア価格で売買されています。

20年前、デジタルオーディオが主流になったので、使わなくなった大量の未開封メタルテープを二束三文で手放したことをとても後悔しています。(T T)

年代物の国産ウイスキーが高騰し、中国人バイヤーの投資対象となっているみたいなんですが、同様にカセットテープが投資対象になっていたら嫌ですね。

さて、世界初のメタルテープは1978年後半発売のスコッチのメタファインで、そのセンセーショナルなデビューは今でもはっきり覚えています。

同級生と、「すごいカセットテープが出るらしい。錆びてないテープだってよ。」

「何? ということは、今までのテープは錆びていたってこと?」

「今までのデッキのヘッドではパワー不足で録音できないらしい。でも再生だけならできるみたい。」

という話をしていましたね。

ガラスケースに収まった1本1350円のC-46メタルテープをどれだけ羨望のまなざしで見つめていたことか。

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革命的カセットテープ「スコッチ・メタファイン」

まだ発売前のメタルテープでしたが、ビクターが先陣を切ってメタル対応デッキを発売します。それが以下の3機種です。

IMG_74851.jpg
右側にカセットホルダーがあるのがビクターデッキの特徴です。

広告には誇らしげにスコッチメタファインをカセットホルダーに入れようとする様子が写っています。

私の記憶ではメタルテープの発売前に対応デッキを発売したメーカーは唯一ビクターでしたが、実はadresデッキのAurexとアンプメーカーのLUXMANも対応デッキを出していたようなんです。

ただ当時はメタルテープの名称が統一されていなかったのでしょうか、各社独自名称のポジションとなっています。

IMG_74841.jpg
メタルポジションが「スペシャルポジション」となっています。

IMG_74842.jpg
メタルポジションが「EXポジション」となっています。

そして元祖メタルテープのスコッチ・メタファインも謎があるテープです。

第一に最初、C-46しかありませんでした。

私の想像ではC-46が1350円と高額なのでC-60、C-90の価格設定が難しかったのではないかと思うのです。

その証拠にC-46、60、90のラインナップが揃うと、下の広告のように新価格設定されています。

IMG_7490.jpg
なんと! FeCrテープよりメタルテープのほうが安くなっています!

対応デッキも持たないのにテープだけ買った友人がいましたね。気持ちはよくわかります。


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