SSブログ

昔のビデオデッキはすごかった [ビデオデッキ]

1980年以降の家庭用ビデオデッキの歴史を簡単に・・・。

オーディオとビデオを結びつけた最初のデッキはベータハイファイでした。

1983年のことです。最初は外付けでハイファイ化アダプターをつけていました。

AIWA_AVimax5.jpg
AIWA AV-5MとベータハイファイアダプターSV-5M

ベータならではの横幅330mmでミニコンポにも組み込まれていたんですよ。

AIWA_MySpace_AV-9.jpg
AIWA AV-7MとミニコンポMySpace AV-9

でも実はそれ以前の1981年から、PCMプロセッサーというものがあったことをご存知でしょうか。

この手の商品は、SONYが本家本元ですが、AIWAも出していました。

AIWA_PCM-800.jpg
AIWA PCMデジタルオーディオプロセッサー PCM-800

これは、ベータ、VHSを問わず、ビデオテープにアナログ音源をデジタル録音できるものだったのですが、デジタル入力がないので、デジタルコピーはできませんでした。

PCMプロセッサーはわずか6年後の1987年、DATにその座を奪われることになります。

PCMデッキSV-P100.jpg
PCM録音専用機なるものも存在したようです。 PCMレコーダー(VHS) テクニクス SV-P100

話をベータハイファイに戻します。

1984年にNEC VC-727というベータハイファイをバイトしてためたお金で買いました。

来る日も来る日も邦楽洋楽問わずビデオクリップばかり、録っていましたね。

ベストヒットUSAやミュートマJAPAN、JAPOPなどです。

ほとんど0時過ぎの放送だったため、翌日の授業は寝ていましたよ。[たらーっ(汗)]

そのうえ、すぐにヘッドがすり減ってヘッド交換しました。

(ヘッド寿命1000時間らしい。← 毎日3時間使用すれば、1年で交換しなくてはならない[がく~(落胆した顔)]

しかも、NECというマイナーメーカーのせいかどうかわかりませんが、SONY機との

トラッキングが全然合わなくて苦労しました。

でも当時録った番組やビデオクリップは今では入手不可能な超貴重なものになっています。

当初ベータ派だった私も、時代の流れに逆らえず、1990年、S-VHSに乗り換えることになります。

もちろんS-VHSはビクターが本家本元ですが、そのころは三菱がビデオ(ファンタスシリーズ)と

大型テレビ(CZシリーズ)で幅を利かせていました。

なぜ三菱のビデオが売れたかというと、レスポンスの速さに加えてオートトラッキング、

フライングイレースヘッドとノイズレススピードサーチを搭載していたからです。

すごい技術者がいたんでしょうね。当時の雑誌ではいつも評価が高かったです。

自分も三菱のビデオデッキはぜひ欲しく、ふらっと立ち寄ったお店で展示品特価の

HV-V5000を衝動買いしました。

HV-V5000_1.jpg
MITSUBISHI HV-V5000 サイドウッドが高級感を漂わせてます。箱も大きかった!
メーカー希望価格わすれましたが、25万円前後ではなかったかと。

ただし、この機種にはFEヘッドはついていましたが、NEヘッドはついていなかったので、

ノイズレスサーチのすごさが実感できませんでした。

HV-V5000_2.jpg
操作スイッチ類の多いこと!機械好きにはたまりませんね。

後面パネルの入出力端子もマニアックでして、家庭用でありながら、業務用BNC端子でした。

だから、BNC→RCA変換アダプタを装着すると、うしろが出っ張ってしまい、

ラックに収まらなかったのです。 残念!

それと、ジョグダイヤルはかっこいいのですが、レスポンスが若干遅れ気味で、

さらにクリック感が全くなく、スルスル回ったので、使いづらかったです。[たらーっ(汗)]

同時期に、SONYのS-VHS一号機 SLV-R7を持っていたので、写真が残っていたら

また今度紹介したいと思います。TBC(タイムベースコレクタ)を搭載した、ソニーの

こだわりが感じられるものでした。

nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 3

コメント 4

phoenix

私のコンポはMySpace AV-9の初期型ですね~。
Trueさんのカタログ見て思い出しました。
ビデオデッキデビューは遅かったです。
Hi-FiマックロードNV-875HDを使ってました。
ビデオをテープ代わりにして、レコードやCDを録音して聴いたりしてました。なかなか音が良かった記憶があります。ビデオテープは時間が長いので色々録音して聴いてました。
その後VictorS-VHSビデオデッキHR-X3 Spiritを購入して、それは今でも使用可です。ただ何回も故障して・・・修理しました;;
なかなか3倍録画でも、すごく綺麗でビックリしてました。
by phoenix (2013-07-06 13:23) 

True

Hi-Fiマックロードなつかしいです。
当時、ナショナルは、ノーマル音声でHiFi化を目指すため、dbxを導入するなど、やや強引な商品を出していましたね。
友人がNV-870HDを持っていまして、VHS→ベータのダビングによく借りていました。
ビクターのHR-X3 Spiritは定評がありましたね。のちに出たHR-X5と同様、DVが出るまでは、一番きれいに録画できる機種でした。
by True (2013-07-07 12:43) 

mymy

こんにちは。NECのデッキは無理やり旧型のものをHiFi化したものに見えて当時笑いました。やすかったので購入候補には入ってたんですが、SONYのSL-HF300が10万ぐらいで売っていてしかもこっちのほうがカッコよかったので(笑)買っちゃいました。
今でもβはSL-HF95D、VHSはHR-W5が鎮座してます。βは10年ぐらい電源入れてないので、動くかどうか怪しいですが。
ちなみにナショナルのdbxは、Hi-Fi音声に使われてました。勝手にやったのでビクターの怒りを買ったとか。その後dbxに似た動作のNRを統一で導入したので、このdbxHi-Fiのテープは他のマシンとの互換性はなかったらしい…。
by mymy (2020-09-30 12:27) 

True

mymyさま コメントありがとうございます。
ナショナルのdbxは、Hi-Fi音声のほうだったんですね。
記憶を修正しておきます。
たしかにNECのデッキは見かけは良くなかったです。
NECってすべての商品でグッドデザインがないような気がします。
有名なプリメインアンプのA-10シリーズもしかり。
好みは分かれるかもしれませんが。
mymyさまのブログ拝見しました。
Hi-Band Beta hi-fiをHi-8とベータデッキと誤認しているのが最高に面白いですね。(それを見つけるmymyさまはもっとすごい)
by True (2020-10-23 23:36) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0